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犬を育てていく上での基本的姿勢

 犬を飼いたいと思った時、それぞれに理想の犬というものが心に浮かぶと思うのですが、私の場合、優しく穏やかでニコニコしていて、私の足元で私を見上げ、私を信頼しきって私の後からついてきてくれる・・・・というイメージがありました。
 そこで私は性格を重視した躾のやり方を取り入れました。


 1. とにかく犬を落ち着かせること

   それには飼い主がまず落ち着かなければなりません。 飼い主が興奮すると犬はもっと興奮してしまいます。 犬を撫でる時には「おばあさんが日向で猫を撫でているイメージ」で。

 2. 世界中で一番好きなのは私

   殴ったり蹴ったり、犬がダメージを受けるような叱り方はしません。
  あくまでも飼い主は犬の最高に信頼出来る人間でなくては。
   犬が悪いことをしていると、犬がこちらに気が付かない時に後ろから何かをぶつけたり、犬が噛んできたら偶然を装って歯に手をぶつけて、犬が怖がったり痛がったりしたら「まぁかわいそうに。 よしよし。 私が守ってあげるからね」と最高の飼い主を演じます。


 3. 怒ったら怖いぞ

   その代わり、叱る時には真剣に大迫力で叱ります。  怒髪天を突くというか、怒りのオーラがメラメラと身体中から吹き出すような気持ちで叱ります。 犬はそういう雰囲気を非常によく感じ取ります。 あまりにもむかつく時には犬のすぐ横の壁や床を叩きます。
   怒った後は必ず「座れ」など簡単なことをさせて、誉めてから終わりにします。
  叱りっぱなしにして犬をしょげさせないこと。

 4. 飼い主は私

   食事は私が先。 散歩に出る時も玄関を先に出るのは私。 犬の行きたがる方向にはわざと行かない。 ロープでの引っぱりっこも絶対に負けない。 撫でる時もブラッシングの時も犬を呼びつけてからやる。 でも、犬との信頼関係が出来てしまえばこういうことは必要なし。

 5. 私が何をしても怖くないし嫌じゃない

   小さい時からいいこいいこと誉めながら犬の身体中を触りまくります。
  食事中に食器に手をつっこんだり、急にガシッと犬の身体を掴んだり、口の中に入っているジャーキーを取り上げたり。 それで犬が怒るようなら「ふんっ。 もうあんたなんて知らないっ。」と犬を見捨ててしばらくは無視。 すりよっておべっかを使ってきても無視。 そしてまたさっきのことを繰り返し、怒らなかったら誉めまくる。 これを怠るとブラッシング、爪切り、獣医さん、拾い食いの時にてこずります。


 6. 家庭犬にとって必要な躾

  「お座り」と「待て」  

   一番簡単で一番肝心な躾。 極端な話これさえ完璧に出来れば他に何もいらない。 ノーリードの犬を捕まえる時も「座れ。待て」で捕まえられる。 服従心を育てる為にも毎日必ず何回かは実行させる。

  「ゆっくり」

      犬に引きずられて歩く姿はみっともないし危ない。
     犬がぐいっと引っぱったらクイッと引き戻して「ゆっくり」と声をかけ
     いつもリードをたるませた状態で歩かせる。 子犬の時から根気良く教える
       


 可愛がるのと甘やかすのは違います。
 叱るのと虐待するのも違います。

 犬は人間が思っている以上に知能が高く、感情が豊かです。
 私が知っている限りでは、自分より弱い者を攻撃する、又は、理由もなく他の犬や人間を攻撃するのは精神的な病気でなければ、暴力を受けて育てられた犬です。 サッと犬の頭の上に手をかざして見ると暴力で育てられた犬は非常に怯えるか攻撃的になるかのどちらかなのですぐわかります。
 人間の子育てに於いて「夫婦仲の良い家庭の子供に不良はいない」とよくいわれますが、犬育てにおいても同じことが言えます。 飼い主の精神状態が落ち着いていると犬の精神状態も落ち着いています。
 親の背中を見て育つのは人間の子だけではなく、犬もだということを認識していて下さい。


   
上記二枚の写真は写真家の飯田忍氏の撮影です

  (C)Makiko Yamaguchi
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